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各エピソード攻略 各エピソード攻略 エピソード0 エピソード1 エピソード2 エピソード3 エピソード4 エピソード5 エピソード6 EP1~4までは各シナリオにいわゆるトゥルーエンドである"クライマックス"と別の道である"アナザークライマックス"がある。(BADエンドと呼んでも差支えないがあくまでも別の話になるような内容なのでノーマルエンドになるかもしれない)
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《アサシン(052)》 キャラクターカード 使用コスト2/発生コスト2/青/AP40/DP40 【サーヴァント】 このカードは、アプローチに参加することができない。 (牡丹や百合より真に可憐なるは添えの花か――健気なものだ。) カーニバル・ファンタズムで登場した青色・【サーヴァント】を持つアサシン。 アプローチに参加できない効果を持つ。 コスト2で脅威のAP・DP40を誇るが、アプローチできないデメリットを持つ。 しかし妨害は普通に参加できるため、妨害専用キャラと考えるといいだろう。 専用サポートである《山門警備員だもの》と組み合わせれば強力。 場に出す効果で出した場合はデメリットは関係なく、即座に妨害できる。 関連項目 《山門警備員だもの》 収録 カーニバル・ファンタズム 01-052 カーニバル・ファンタズムスターターデッキ 01-052 編集
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プリーステス・アサシン タイプ:ヒューマン LV:1 (MAX:70) HP:923 (MAX:) 攻撃力:377 (MAX:) 回復力:114 (MAX:) スキル:ヘヴンディスラプション敵モンスターに♥の攻撃力×15ダメージ リーダースキル:なし 神に雇われし暗殺者。保身のために主の御言葉を曲解する愚かな神父を罰するために協会へ派遣された。 メイド・アサシン プリーステス・アサシン « » var ppvArray_0_9138318e950f558dbf403559534285be = new Array(); ppvArray_0_9138318e950f558dbf403559534285be[0] = http //w.atwiki.jp/acewonderland/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%83%B3&file=%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%83%B3.jpg ; window.onload=function(){ ppvShow_0_9138318e950f558dbf403559534285be(0); }; function ppvShow_0_9138318e950f558dbf403559534285be(n){ if(!ppvArray_0_9138318e950f558dbf403559534285be[n]){ alert( 画像がありません ); return; } ppv_0_9138318e950f558dbf403559534285be$( ppv_img_0_9138318e950f558dbf403559534285be ).src=ppvArray_0_9138318e950f558dbf403559534285be[n]; ppv_0_9138318e950f558dbf403559534285be$( ppv_link_0_9138318e950f558dbf403559534285be ).href=ppvArray_0_9138318e950f558dbf403559534285be[n]; ppv_0_9138318e950f558dbf403559534285be$( ppv_prev_0_9138318e950f558dbf403559534285be ).href= javascript ppvShow_0_9138318e950f558dbf403559534285be( +(n-1)+ ) ; ppv_0_9138318e950f558dbf403559534285be$( ppv_next_0_9138318e950f558dbf403559534285be ).href= javascript ppvShow_0_9138318e950f558dbf403559534285be( +(n+1)+ ) ; } function ppv_0_9138318e950f558dbf403559534285be$(){ var elements = new Array(); for (var i = 0; i arguments.length; i++){ var element = arguments[i]; if (typeof element == string ) element = document.getElementById(element); if (arguments.length == 1) return element; elements.push(element); } return elements; }
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暗殺鬼アサシン・ハサンシェード レア 闇 コスト2 パワー7000 ゴースト/シノビ ■進化―自分のシノビ1体の上に置く。 ■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。 ■このクリーチャーはブロックされない。 ■このクリーチャーはターン終了時に手札に戻る。 (F)闇の姿をした影が、闇に紛れて疾駆する。そんなものを捉えられる筈がない。 作者:まじまん 出現と同時に、相手クリーチャーを攻撃してすぐ帰る、という進化クリーチャー。 ターン終了時に手札に戻る、ってクリーチャー、何気に手の打ちようが無いですよね。 評価
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城ヶ崎莉嘉&アサシン ◆zzpohGTsas アサシンのサーヴァントは、率直に言えば相当参っていた。 見るからに物々しい装いをした男である。まず目を引くのが、テントウムシを模したような真紅色の仮面を被っていると言う事だろう。これが、とてもよく目立つ。 次に目を引くのが、このご時世、伊達者かヤクザ者しか身に付けそうにない紅色の陣羽織を羽織っていると言う事実。 羽織の下には、紺の作務衣を身に纏っている。そして最後に、腕に赤の腕甲、脚部に同じく赤の脚甲を装着していると言う事実。 何ともまぁ、自分は堅気者では断じてありえない、と言う事実を雄弁に語っている服装であろうか。 それはそうだろう。サーヴァント、しかも、暗殺を主たる仕事とするアサシンとして呼び出された以上、この男が一般人が認識するところの普通では到底ありえない。 生前のこの男の主たる仕事は、アサシンのクラス名が仄めかしている通り、暗殺業である。 日本国の影で暗躍する暗殺集団、第八巫蠱衆の時期頭目として血の滲むような厳しい修行を続け、幾多の死線を潜り抜け、 そうして、数々の暗殺を成功させてきた、紛う事なき超一流の暗殺者。名、つまり真名を、『槻賀多弾』と言う。 アサシンとしての実力も確かで、直接戦闘も滅法強いその弾が、心底困ったような顔を仮面の裏で浮かべながら、自分のマスターを見下ろしていた。 ガシガシと後頭部を掻きむしる弾。何と前途多難なマスターに当たってしまったんだ、と言う言外の意がありありとその動作から見て取れる。 生前弾をアバドン王にならないかと唆したあの男のような金髪をした少女だった。 とても小柄である。弾との身長差は凡そ、頭1つと半程もあろう。少女の側からだと弾は、見上げなければ顔が見えない程の偉丈夫であった。 大正時代の言葉を借りれば、モガっぽい服装をした――弾は今の時代で言うところのJCの制服を知らない――、洒落た恰好の少女。 顔付きは、悪くない。きっと笑えば、ひまわりの花でも咲いたような眩しく素敵な笑顔が花開く事だろう。 そんな少女が――泣いていた。 目からは当然涙を流し、いい歳をした女の子がみっともなく洟(はな)すら流して、本気で泣いていた。 今にも金切声にも似た泣き声すら飛び出しかねない気配すらあったが、それだけは、目の前の少女は必死に抑えているらしい。 低く、殺したような嗚咽だけが、桜色の壁紙が特徴的な部屋に跳ね返るだけ。少女の名前は、『城ヶ崎莉嘉』。 右手に刻まれた令呪を見れば解る通り、アサシン・槻賀多弾のマスターであり、そして、今回の聖杯戦争の正式な参加者の1人でもある。 「ちょいぃ……オレすげぇ居辛ぇよぉ、マスターよぉ……」 こう言った状況に不慣れな弾は、慰めるでも叱りつけるでもなく、自分の思った事を率直に口にする、と言う悪手に出てしまう。 独特の訛りと方言が目立つ口調だった。元々弾が所属していた暗殺集団、第八巫蠱衆は日本の山陰地方に居を構えていた者達。 言葉の端々からそう言った訛りが出てしまうのは、当然の事であった。 「うぅ……えぐ……」 弾の言葉を聞いても、莉嘉は嗚咽を喉から絞り出すだけ。勘弁してくれと、心中で愚痴る弾。 一目見ても解る通りであるが、弾はこう言った状況には慣れていなかった。どうしたら良いのか、解らないのである。 これが弾と同い年か少し下程度の女性、或いは男性であったら激を飛ばして喝を入れると言う手段も出来なくはなかったが、 如何せんマスターが、見るからに歳幼そうな子供なのだ。そう言った手段に出るのも、なんとも憚られる。泣く子と地頭には敵わぬとは、さても良く言ったもの。 「ひっぐ……Pくぅん……お姉ちゃぁん……たす、けてぇ……」 「ぴ、ぴぃくん……? 悪魔かぁ? それ」 悪魔召喚士と何戦も殺し合った経験があると言う都合上、弾は一般人よりは悪魔について造詣がある。 だがそれでも、本職の学者や召喚士には到底劣る程度の、にわか仕込みの知識だ。それに弾は勘違いしているが、そもそもPくんは悪魔ではない。 弾に説明したとて到底理解出来ない事であるが、莉嘉のアイドル活動を支援、補佐し、莉嘉にアイドル活動をマネージメントするプロデューサーの事である。 「(女って奴ぁいつの時代になっても泣き虫だねぇ……)」 今も泣きじゃくる莉嘉を見下ろしながら、弾はこの状況を切り抜ける方策を考えていた。 莉嘉を見ていると、弾は自分の妹である茜の事を思い出す。茜と莉嘉とでは容姿は似ても似つかないが、莉嘉は如何やら姉妹の妹の方であるらしい。 何処となく莉嘉を見ていると放っておけなくなるのは、彼女が子供であると言う事と、聖杯戦争における自分のマスターであると言う事もそうであるが、 それと同じ位、妹、つまり、先に生まれた血縁者がいる人物、と言う事実も大きかった。 弾は生前、あまりにも悲惨な運命を甘受せねばならなかった槻賀多茜の為に、第八巫蠱衆の時期頭目と言う座を蹴り、村の禁忌を犯し破門されても尚、 彼女を救う為に奔走していた程に妹思いの人物であった。だから、見過ごせなかった。頼るべき人間が世界にいない、まだまだ未熟な城ヶ崎莉嘉を、だ。 聖杯によって記憶に封をされ、その封を解き、元居た世界の記憶を取り戻した人物が、聖杯戦争への参加権を得る。 そして記憶を取り戻した参加者の前に初めて、サーヴァントがあてがわれる。弾の頭の中に刻み込まれた聖杯戦争にまつわる知識には、そうあった。 これで行くと、当然ながら莉嘉が記憶を取り戻した時には、弾は既に舞台へと招かれていた事になるのだが、その時には莉嘉は泣きそうな顔をしていたのである。 凄まじく嫌な予感を感じ取った弾が、何か言葉を投げ掛けようとした次の瞬間には、理科の瞳から、涙が決壊。そうして、現在に至るのだった。 泣いた理由は、凡そ察しがつく。 この幼さだ、人を殺さなければならないと言う聖杯戦争の現実が到底受け入れられないのだろう。 加えて、その現実に対して尋常ではない恐れを抱いている。人を殺さなければならないだけでなく、自分も殺される危険性があるのだから、それは無理もない。 そして泣いている理由の中で一番大きい事柄は、恐らく、誰にも相談出来る相手がいないと言う残酷な現実であろう。 不安と、心細さと、押し潰されてしまいそうな程の緊張の中で、誰も頼るべき相手がいない。誰とも悩みを共有出来ない。 果たしてその絶望感は、いかほどの物なのだろうか。その程度の差は人それぞれだろうが、莉嘉が味わっている絶望の深さは、相当のものに相違あるまい。 莉嘉の境遇については同情の余地はあるが、そうも言ってられない状況に莉嘉も弾もいるのは事実である。 莉嘉がどれだけ泣き喚こうが、彼女は聖杯戦争への切符を切ってしまったのである。サイは投げられてしまった、賭け逃げは、絶対に許されない。 こうなってしまった以上、この世界から生きて帰りたいのなら、聖杯戦争を勝ち残るしかない。 そしてそれは、向かって来る相手を殺し、最後の1人になるまで生き残る事とほぼ同義。実質、莉嘉と弾に許された選択肢は、戦う以外にないのであった。 今はまだ、その現実を受け入れなくても良い。 受け入れなくていいから――弾は目の前の少女に泣き止んで欲しかった。切実に。 干支が一回りする程の歳の差の女子に泣かれた状態で、部屋に2人きり、と言うのは想像以上に気まずい空間であった。 何かしら、莉嘉を泣き止ませる方法はないかと模索する弾。たっぷり20秒程、莉嘉のグズる声をBGMにして、彼は考えついた。 ――そうだ、泣き止ませて落着かせるんじゃなくて、驚かせて呆けさせる方法でもええじゃないか!! と。 無論、大声を張り上げるなどと言った、示威的な驚かせ方じゃ駄目だ。もっと落着いていて、それでいて、神秘さを感じられるような方法で。 この無骨の塊とも言えるアサシンのサーヴァントは、その方法を持っていた。 正直本人としては、嫌な思い出しかない宝具であったが、こんな場面で役に立つのなら、使うしかない。 弾は思い立ったら吉日が服を着ているような男。彼は即座に、行動を実行に移した。 懐から、朱塗りの木板を長方形の形にした様な物を取り出して見せた。 それは、弾が所属する第八巫蠱衆が、今から莉嘉に見せるものを閉じ込めて置く為の『虫かご』だった。 虫かごのフタを弾が開帳する、と、其処から何かがふわふわと外へと出てくる。 「……えっ?」 泣きじゃくっていた莉嘉が、虫かごから出て来た何かに目を奪われた。 野球ボール大の、強い黄金色のハレーションを放つ球体であった。ホタル、に見えようが、違うだろう。 ホタルにしては、余りにも放つ輝きが強すぎる。これではまるで電球だ。 電気のついた明るい部屋の中でも、その光の色が確認出来る程、強い光を放つ、この謎の浮遊物。 これをマジマジと見つめていた莉嘉であったが、その光を放つ何かの正体に気付いたらしい、「あっ……!?」と、声を上げた。 光の真ん中に、この光の光源と思しき生き物がいたのだ。 ホタル、ではない。それは、イナゴのような姿をした、バッタに似た生き物だった。その生き物が、羽を出して器用にホバリングしているのである。 しかも見たところ、身体の一部に発光器官を持っているのではなく、『身体全体で発光を起こして見せている』ようなのだ。 もっと見てみよう、と身を乗り出す莉嘉であったが、「そこまで」とでも言わんばかりに、弾が虫かごを器用に動かして、そのイナゴをかごの中に閉じ込めた。 「あっ。も、もっと見せて……!!」 弾の顔を見上げながら、莉嘉が懇願する。 「ようやく話し掛けてくれたなぁ、泣き虫めぇ」 初めて自発的に話し掛けられた事に安堵しながら、弾は、自らの顔を覆うテントウムシの仮面を外した。 彫りの深い男性的な顔立ちであった。やや濃い顔つきであるが、しかし、世間的に見れば、男前に属するような、良い男である。 少しだけ堅い、強張った笑みを浮かべて、弾は口を開く。 「あー、まぁ……何て言ったらいいのか、正直俺もよぉ解らんがぁよぉ……」 ――莉嘉を取り合えず驚かせ、泣き止ませる方法だけは思い浮かんでいた弾だったが、その後続ける言葉を全く考えてない辺りが、実にらしい。 莉嘉に伝える言葉を、完全なるぶっつけ本番で、しかも今更になって考えていた。無計画、此処に極まれり。 「ガキなんだから、泣きたい時ぁ泣いてもいい。頼りたい時ぁ、人に頼ってもいい。だがよぉ、向き合わん時ぁ向き合わなきゃならんのは、ガキも大人も同じよ。 ……その、よぉ、マスターにとっちゃ残酷かも知れねぇがよぉ、今が、そん時なんじゃねぇかって、俺ぁ思う訳よ」 「でも、お姉ちゃんも……Pくんも……」 莉嘉の言葉を其処まで聞いて、弾はある事実に気づいた。 莉嘉が此処まで不安そうにしている訳は、今彼女がいる、聖杯戦争が彼女に演じる事を強いている、偽りのロールにもあるのだと。 結論から言えば、聖杯が彼女に与えた家族と言うものは、本来の世界にいる筈の城ヶ崎家の家族と根本的に異なるのである。 聖杯の設定した父母は、本当の父母とは違い、彼女がこれだけ頼りにしているお姉ちゃんすら違う、いや、最悪姉と言う立場の人間は、聖杯は設定していないのかもしれない。 そもそも本来の莉嘉の姉ではない人物をNPCにして、それを姉に設定するのではなく、そもそもその姉が設定されていなかったとしたら。 成程、莉嘉が此処まで怯えるのもむべなるかな、と言うものだろう。 「あー、流石に、俺じゃ姉貴……じゃなくて、マスターの姉ちゃんの代わりは務まらんがよぉ、その、何だっけ。ぴ、『ぴぃくん』、だっけか? 一応確認しとくがよ、そいつは男なんだろ? マスターが頼れるぐらいのよぉ?」 「う、うん。……とっても優しくて、アタシの為に一生懸命動いてくれる、大切な人」 「うっしゃ、なら決まりだぜ。マスターは聖杯戦争の間は、俺をそのぴぃくん扱いすりゃぁいい」 「えっ?」 弾からの、全く予想もつかない角度からの提案に、莉嘉は目を丸くした。 「正直そのぴぃくんって奴が何してるかは、俺ぁ馬鹿だから全く解らんがよぉ、一生懸命動けて優しい位なら、俺でも出来るぜぇ?」 目をまん丸にした、呆けた様な表情で、莉嘉が弾の事を見上げる。何言ってんだろうこの人、と言う意思が言葉にせずとも伝わってくる。 泣きじゃくられるよりも気まずさを感じた弾が、勢いよく頭をかきむしってから、言葉を紡いだ。 「だ、だからよぉ……。その、何だ。聖杯戦争の間は、俺はお前のぴぃくんじゃ!! んだからよ、俺を……頼れ!!」 最早ヤケクソの感すらあるような口調で、弾が言い放った。完全に、当たって砕けろの精神であった。 居た堪れない程重苦しい沈黙が数秒流れた後、その空気が壊された。ぷっ、と言う吹き出しの音によって。 その音を上げたのは、誰ならん、城ヶ崎莉嘉その人だった。 「あ、あは、アハハハハ!! ぴ、Pくんはそんなお顔も濃くないし、そんな変な服装してないよー、変なのー☆」 「へ、変な服装とはなんじゃ!! これはなぁ、俺の親父殿が俺に死に装束代わりにくれてやった、第八巫蠱衆の頭目の羽織でなぁ!!」 「? しにしょうぞくって何ー?」 「うっ、それは、その……、兎に角、親父殿の大事な品なんだ、変な服呼ばわりはやめぇや!!」 死に装束の説明をする事ぐらいは容易いが、それではまた莉嘉の気持ちを沈ませかねない。弾にしては珍しいファインプレーだった。 「パパにお洋服選んで貰ってるの? Pくん2号って、もしかして、ファザコン?☆」 「ちげぇわい!! ったく、最近のガキってのは、こんなナマイキなのか? 躾のなってない犬は叱ってやらんと――うん? ぴぃくん2号……?」 ここらでガツンと25歳の大人の貫録を見せてやろうかと張り切っていた弾であったが、その計画を中断する。 莉嘉から飛び出た、Pくん2号と言う言葉が、引っかかったからである。 「その、ありがとう。色々気を使わせちゃって。……本当はね、すっごく怖い、逃げたい……泣きたい」 「だけど……」、と其処で莉嘉が言葉を区切り、一呼吸おいてから、口を開いた。 「アタシ、解っちゃった。どんなに叫んでも、Pくんやお姉ちゃんの所には戻れないんだ、って。 ……だけど、アタシ、人を殺す何て事も……戦うなんて事も出来ないから。だから、Pくん2号……じゃなくて、アサシン、だっけ?」 「あぁ」 「……アタシを守ってくれる? ……一緒に、人を殺さないで済む道を、探してくれる」 ……最早その言葉は、哀願と言ってもおかしくなかった。 縁者全てが死に絶え、縋る者も頼る者もいなくなった人間のような雰囲気すら醸し出しながら、莉嘉は訊ねて来た。 言葉を受けて弾は、「ヘッ」、と軽く笑って見せた。 「たりめぇだろぉマスターよぉ。この俺様がか弱い女を見捨てるわけねぇじゃねぇの。何せ俺はアバド――」 アバドン王。其処まで言い掛けて、弾は黙ってしまった。語感が良いので、いまだについつい口にしかけてしまうのだ。 一度は身を焦がす程、帝都の人間を全て不幸にしてまで求めた地位。そして、身体が張り裂けんばかりの期待感を一瞬で裏切って見せたあの称号、『アバドン王』。 もうあの名前は死んでも口にしないと誓った筈だ。今の自分には、もっと相応しい名前がある。アバドン王などと言う、けったいな称号よりもだ 「何せ俺は……槻賀多弾なんじゃからな!!」 結局、自分が親から授かった名前に自信を持つ事が、一番良いのだ。 それが何よりの証となる。第八巫蠱衆の頭目何て肩書きよりも。アバドン王何て言う称号よりも、だ。 「――うん、よろしくね、弾くん!!」 初めて、城ヶ崎莉嘉が満面の笑みを浮かべてくれた。弾の見立ての通り、顔の周りに光の礫が舞い散りそうな程、明るく素敵な笑みだった。 つられて弾も、自然な笑みを浮かべる。嘗ての昔、自分の最愛の妹に向けていた、柔和な笑みそのものであった。 「(……コレでよかったんだろ? ライドウ……茜ぇ)」 莉嘉の笑みを見ながら、弾は、この場にいないであろう2人の人物の事を思い描く。 1人は、償っても償いきれない程の大罪を犯した自分を救ってくれた、大恩あるあの書生のデビルサマナーに。 そしてもう1人は、深淵世界の君主であるシナドを倒そうとするライドウの為に、自ら彼の礎となり、消え去った最愛の妹。槻賀多茜に。 遠い遠い所から、この2人には、見守っていて欲しい。自分がこれから成そうとする、アバドン王になると言う嘗ての大それた野望よりもドデカい事を。 城ヶ崎莉嘉を、綺麗なまま元の世界に帰すと言う決意を。これ以降、涙を流させず、彼女を聖杯まで辿り着かせると言う計画を。 生前は力足りずにできなかった事を、槻賀多弾は、今度こそカタチにするつもりでいた。大切な女性を守ると言う、ありふれた、それでいて何よりも難しい事を……。 遠い目をして考え事をし、数秒程止まっていた弾。 そんな彼の懐に、白く細い腕が伸びているのに気付いたので、彼は思わず身を引いた。その腕の持ち主は、城ヶ崎莉嘉その人だった。 「ちょいぃ、何すんじゃ!?」 「ねーねー、さっきのあの綺麗なバッタ、見せてよ☆」 「綺麗なバッタ……運喰い虫の事か、ダメダメ。アレは俺の大事な商売道具なの。簡単には見せられんぜ」 「ぶーっ、Pくん2号のケチ!! ……おへそと脚見せるからダメ?♪」 「駄目に決まってんじゃろうが!! ったく、最近の女子ってのは恥じらいがないんか恥じらいが!! 俺じゃから良い物の、そんな事、他の男に言ってみぃ、親が泣くぞ!!」 「……ねぇ、Pくん2号は、アタシが幾つに見えるの?」 「あん? ……8歳とか其処らじゃないんか?」 露骨に莉嘉が、ムッとした表情を浮かべた。御丁寧に、口に出して「ムカッ!!」とも言いだした。 「8歳!? ひっどーい、Pくん2号見る目なーい!! プロデューサー失格だよ失格!! アタシコレでも今年で12歳だよ!?」 「まだガキじゃろうが!! ライドウよりも年下だぞ!!」 ギャーギャーと喧しく口喧嘩がヒートアップする2名。 元アバドン王(仮)の槻賀多弾25歳と、新進気鋭のカリスマちびギャルアイドルの城ヶ崎莉嘉12歳。 干支1周分程も歳の離れたこの2名。精神年齢も頭のレベルも、可哀相な事に、全く同じの、お似合いのコンビだと言う事に、2名は気付く事はないのだった。 【クラス】 アサシン 【真名】 槻賀多弾@デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王 【ステータス】 筋力C 耐久C 敏捷B+ 魔力C 幸運A+++++(D) 宝具A+++ 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【保有スキル】 使い魔使役(蟲):A 暗殺術の一環として、使い魔を操る事が出来る。 アサシンは生前、蟲を暗殺の道具として操る第八巫蠱衆の時期頭目として期待された男であり、高いレベルで蟲を操作する事が出来る。 このランクになると逆に、相手が蟲を使い魔にするサーヴァントであった場合でも、アサシンの使い魔使役のランクより下だった場合、逆に操作権を奪う事も可能。 武術:B+ 天津神の系譜に連なり、日本国を霊的に守護する国家機関・ヤタガラス傘下の暗殺集団第八巫蠱衆として、高いレベルの武術を修めている。 アサシンの場合は鎌ヌンチャクと徒手空拳に長けている。また身体の一部に毒を入れ墨する『死に彫り』と言う入れ墨を施した事で、 攻撃の1つ1つに、毒の属性をエンチャントさせる事を可能としている。 結界術:C 第八巫蠱衆の秘術の1つ、『巫蠱るつぼ』と言う、迷路状の異界を形成する術を習得している。 結界とは言うが、進入用の入口と脱出用の出口が備わった結界の為に、足止め以上の役割は期待出来ない。 道具作成:D 魔術的な道具は作成できないが、第八巫蠱衆の腕利きとして、毒薬の調合に長けている。 悪魔狩り: 対人魔拳 最大捕捉・1人 自らの利き拳に、莫大な魔力を集中させて相手を殴りつける。 リーチこそ拳の届く範囲内と言う常識的なそれだが、例え相手が如何なる防御性質を持っていたとしても、ダメージを通す魔拳。 元々の頑丈さでしか、ダメージを低減させる事が出来ない。 【宝具】 『決意の大炎』 ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:50 最大補足:100 生前、アサシン本人が切り札としていた必殺技が、宝具となったもの。 体内の生体MAGを燃焼させ、強い火の属性を内包した熱波を全方位に放つ大技。Bランク以下の対魔力であれば、ダメージを通す事が可能。 『共に戦い抜きし我が相棒(戦斗虫・太郎丸)』 ランク:A 種別:対人 #65374;軍宝具 レンジ:1 #65374;50 最大補足:100 #65374; 第八巫蠱衆に所属する暗殺者達が、暗殺及び戦闘の商売道具/切り札としていたものが宝具となったもの。 宝具を発動させると、鬼の面のような顔をした、バッタに似た巨大な生き物、通称太郎丸がアサシンの近辺に召喚される。 精神防御のスキルが無い場合、確率で相手を混乱させる怪音波を放ったり、大質量に物を言わせて突進をしたり、数十mの高さまで飛び上がり、 その高さから急降下して蹴りを見舞ったりなど、体躯通りの荒々しい攻撃から、繊細な攻撃まで自由に行える。 当然の事、太郎丸が召喚されている間もアサシンは攻撃を仕掛ける事が出来、アサシンと太郎丸の波状攻撃は非常に強力。 『深淵世界を開けし禁忌の蝗(運喰い虫)』 ランク:A+++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 アサシンが生前所属していた、暗殺を生業とする第八巫蠱衆に所属する暗殺者集団達ですら禁断の技とし、使用する事を絶対的に禁じた必殺の宝具。 この道具や宝具・太郎丸はそもそも第八巫蠱衆自らが創造した道具ではなく、彼らが住んでいた村の地下で生活していた異形の一族、 村の住民が言うところの『天斗』と言われる存在達によって作られたものである。 運喰い虫とは、対象の人物が内包している『運勢』を『全て喰らう』事で、運を喰われた以降の人物に、 『ツいている状態』を今後絶対に訪れさせないようにさせる、と言う必殺の宝具であり、直接的に相手を殺す道具ではなく、 相手から希望を奪い、生綿で首を絞めるようにして相手を苦しめて殺すと言うもの。 運を喰らった状態の運喰い虫を捕まえる事で、所持者は神憑り的なまでの運の良さを手に入れる事が出来、その運の強さは、1匹保持するだけで百回以上も連続で丁半博打に負けない程。 アサシンは聖杯戦争に際しては、運を喰らわせた状態の運喰い虫を、専用の赤い虫かごに入れた状態で5匹持ってきている。 アサシンの破格の幸運ステータスは、常時発動型のこの宝具を保有しているからに他ならない。 だがこの宝具の真価は、運喰い虫を1匹握り潰す事。こうする事で、運喰い虫が喰らった幸運を握り潰した人間が吸収。 ほんの10秒程ではあるが、幸運ランクが規格外のEX相当にまで跳ね上がる。 その幸運の程は、此方の放つ攻撃は全てクリティカルになる、相手がどんなスキルを持っていようが確実に逃走が出来る、 逆に相手の攻撃は、因果に作用する攻撃ですら命中させる事が極めて困難になるなど、ご都合主義的な奇跡が効果間だけ連続する。 この宝具は任意の相手に譲渡する事も可能で、アサシンが消滅しても残る。 最初の1匹までは使用してもステータス低下はないが、以降は1匹使うごとに幸運ステータスが低下、A→B→C→D、の順に低下する。 実はこの宝具が巫蠱衆の間で禁忌とされたのは、運を喰らうと言う効果からではなく、運を喰らわれた人間達の絶望に呼応して現れる『深淵世界』と呼ばれる、 禁断の異界が招聘されるからであり、過去この深淵世界が現れた事により、アサシンの世界は少なくとも2回は滅びかけていた。 アサシンはその深淵世界の存在を知らず、意図せずして招いてしまった張本人である為、運喰い虫を相手の運を喰らわせると言う本来の用途では絶対に使う事はない。 【weapon】 鎌ヌンチャク: 鎌とヌンチャクが組み合わせた武器。アサシンはこれを、目にも留まらない速度で振るう事が出来る。 【人物背景】 国家を霊的に守護する秘密国家組織・ヤタガラスの傘下にある暗殺集団、第八巫蠱衆の時期頭目として目されていた男。 第八巫蠱衆とは、虫と毒とを操り相手を暗殺する術に長ける集団で、日本の山陰地方の槻賀多村を根城に、江戸時代以前から暗躍していた組織である。 彼らの用いる暗殺道具とは、実は、遥か昔に日本国に海を渡ってやって来た、身体の一部が虫に似たそれになる奇病を患った、 今は槻賀多村の地下にひっそりと住んでいる渡来民族からもたらされていたもので、この暗殺道具と引き換えに、その渡来民族は村の女性を要求する、 と言う習慣が長い間続いて来た。弾は、自分の妹の茜にそのお鉢が回って来た事に大層憤り、何とかこの渡来民族に茜を渡さないように考える。 その時、村にやって来ていた金髪の男性からもたらされた、聖書の黙示録に記されていた蝗の王、アバドンの記述に着目。 弾は、自らがこの蝗の王、アバドン王になる事で、渡来民族の上に立つ存在になろうと決意、村を苦しめて来た因習を断つ為に立ち上がり、 アバドン王になるその一環として、帝都に運喰い虫を大量に放ち、帝都の人々の運勢を全て根こそぎ喰らい尽くす。 結果、深淵世界と呼ばれる世界の一部が現れ、弾はアバドン王になる資質を得る――が、深淵世界は弾の到底手におえる世界では断じてなく、 アバドン王にはなれないどころか、妹も救えず、結局帝都の人々を苦しめただけと言う結果に強いショックを受ける。 ライドウの破竹の活躍によって、深淵世界の門は退けられ、世界は救われたが、その過程で、槻賀多の地下に住んでいた渡来民族も、 身体を蝕んでいた奇病によって苦しみ、精神を病み、救いを心の底で求めていた事を弾は知る。 ライドウが世界を救ってからは、弾は心を入れ替え、世界から消えた茜と、深い傷跡の残った槻賀多村と、奇病を患った渡来民族達の為に尽瘁する事を決意。 以降は村の為に尽くすのであった。 【サーヴァントとしての願い】 生前は茜を結局救えなかった為に、今度こそ城ヶ崎莉嘉を無事に元の世界に送り返す。 【基本戦術、方針、運用法】 極めてハイスペックなアサシンと言えるサーヴァント。アサシンでありながら直接的な戦闘を得意とする事もそうだが、 なんといっても目を引くのが破格の幸運ステータス。宝具に由来する幸運とはいえ、これは驚異的。 最低でも5回は、運喰い虫を破棄する事で窮地を脱する事が出来、仕切り直し能力も恐ろしい程高い。 待つのも良し、攻めるのも良し。対魔力のなさと、運喰い虫を破棄すればする程幸運が下がる事を除けば、強いサーヴァントであろう。 【マスター】 城ヶ崎莉嘉@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 元の世界に帰りたい 【weapon】 【能力・技能】 アイドルとして歌唱力やダンスに優れ、また、昆虫に物怖じしない性質がある。 直接的な戦闘能力は、当然期待できない。 【人物背景】 城ヶ崎美嘉を姉に持つ、埼玉県出身のアイドル。年齢は12歳とまだまだ若いが、のびしろも期待値も抜群。 如何にも今時のギャルっぽい風貌をした中学生だが、小学生気分がまだ抜けないらしく、趣味はシール集め、カブトムシを見つけては喜ぶなど、 精神年齢は全くの子供。意外と奥手な姉に比べてプロデューサーへのアタックは積極的。 【方針】 弾を頼る
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アサシン:ランクD(あさしん:らんくD) 登場作品 レジェンディア 種族 人族 備考 - レベル 17 HP 2089 攻撃力 防御力 知性 命中 回避 重量 中量級 攻撃属性 - スカルプチャ - 経験値 ガルド 153 属性耐性 - 状態異常耐性 - アイテム アイテム:(%)アイテム:(%) 出現場所 帰らずの森(MS) (※基準は戦闘ランクふつう アイテムの数値は落とす確率) 行動内容 小刀を振り下ろして前方の相手を攻撃する。束縛の追加効果。 小刀を突き刺して前方の相手を攻撃する。 総評 帰らずの森に出現する小刀を装備したクルザンド軍兵士。 見た目はまんま赤服の忍者。 通常攻撃で状態異常にしてくる珍しい敵。 小刀による振り下ろしや突き刺しで攻撃してくるが大して強くない。 ▲ 関連リンク 関連種 レジェンディア アサシン:ランクC アサシン:ランクA アサシン:ランクS
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小ネタ ネタプレイ 裏技 イタリア観光用の豆知識カタコンベ(墓所) ヴァチカン国家 石畳の道路 ヴェネツィア ミラノ ネタプレイ 裏技 ボスなどが剣で倒すのが大変なときは、ステップで避けながら投げナイフを当て続ければ簡単に倒せる。 スリやボルジアの使者なども屋根の上にいる限り警備兵の排除の対象らしく、一旦彼らを攻撃対象に決定すると、アサシンそっちのけで捕り者劇を展開します。また、スリに関してはスリの瞬間を警備兵が目撃した場合も同様です。 どうしてもスリやボルジアの使者を捕まえられない場合は投げナイフを当てても捕まえた事になるのでお試しあれ(但し悪い噂が上昇します)アサシンブレードなどで倒してしまった場合もさぐることで所持金を回収できる。 投げナイフを装備中に、走りながら攻撃ボタンを押しっぱなしにすることで空中を走ることができる。詳しい動画→http //www.nicovideo.jp/watch/sm9031676 (パッチがきて修正されています。修正パッチを当てていない状態なら使用可) 兵士(重装兵おすすめ)に毒を刺す→そこに金をしこたま撒く→ oh! money! money!→大惨事 走りながら掴むコマンドで相手に飛び掛ることができますが、自分より低い位置にいる相手に向かって掴む動作をすることで更に誘導性の高いモーションになります。 街を清掃している市民のホウキを奪って武器として使用できる。鍬・釣竿も同様。(モーションはハンマー) ヴェネツィアのパーティー会場で演奏をしている人物の楽器も武器として使える。(モーションはハンマー、効果音は剣) 敵を屋根の上から落としても、落下点にわら山があると、敵もイーグルダイブ判定になって死なない。 イーグルダイブができる場所などでわら山がさほど離れていない場合、ぶら下がった状態から手を離すと、わら山がとんでもない吸引力を発揮することがある。また、塔などの壁の出っ張りにつかまった状態からわら山に飛び込むことで、少し変わった飛び込み方になる。 歩行のほうがスプリント時より高く跳ぶことができる場所がある。(修正された模様) カウンターなどで槍や斧が敵に刺さって抜けなくなっても、死体を担げば外れて回収できる。 人を掴んで一人称視点にすれば、相手の顔をじっくり観賞できる。(そのまま攻撃も可能) 制裁ミッションを遂行し報酬が表示された後ならば、ターゲットを殺しても問題ない。 最新のチェックポイントに戻りたい場合、一般市民を3人連続で殺せばよい。秘密の場所など市民がいないような場所ならインベントリから服装を変えればいい。 傭兵を雇って敵にけしかけ、交戦中に新たな味方を雇ってけしかける、と繰り返す事で一時的に大部隊ができあがる。 ヴェネツィアで市民が漕いでいるゴンドラの上に降りると、通常は乗っ取るという形になりますが、うまくゴンドラの先端部分に乗ることで市民に操船を任せて観光もどきができます。 ゲーム開始直後のデズモンドが走り回っているロード画面で、画面手前に向かってタックルの姿勢で走ると、首がヤバい事になる。 アルタイルの姿をしているときは切除されていた薬指まで再現されている。(前作モデルの使いまわしか) 武器を持ったまま敵の背後で攻撃ボタンを押すことで暗殺とは異なる一撃死攻撃が出せるが、戦闘中でも敵の攻撃をステップで回避しつつ敵の背後を取ることで、一撃死攻撃を繰り出せる。(敵を投げ飛ばしてから背後をとっても可) 素手で非殺を貫きたい場合、カウンターで敵の武器を奪った際に、十字キーによるショートカットで素手を先行入力しておけば、奪った武器を即座に手放し攻撃に移ることができる。 ダッシュ中に一瞬だけスプリントボタンを押すことでマニュアルジャンプができるが、スティックを倒さなかった場合は垂直ジャンプになる、この垂直ジャンプを使えば、通常のスプリント(セミオートによるジャンプ)では掴まりづらい場所などに楽に掴まる事ができる場合がある。 フリーランボタン入力中にスティックを倒さないとかがんだ姿勢になり、低めの遮蔽物に隠れて敵の視界を避けることができる。 先触れに賄賂を渡し、評判を戻した後にスリをすると、渡した賄賂+αを取り返せる。評判も全く変わらないので、タダで張り紙二枚分の評判を回復することが可能。先触れは点在地点こそ多くないが、壁などに上る必要もないので見かけたら積極的にタダで評判回復しよう。 敵のHPが残りわずかになった際、タイミング良く連続攻撃をせず、一拍(実際は二拍くらい?)置いて攻撃するとコンボの終わり際でなくてもコンボキルが発動する。普通にやってもただ斬るだけでつまらないという人は試してみると良い。 ヴェネツィアなどで見かける水場。一般市民を掴んで水中に投げるとシンクロ解除のペナルティが蓄積するが、タックルで落としたり殴って突き落とすのはお咎めなし。(もちろん殴って悪い噂が高まることもある)ストレス発散にどうぞ。 イタリア観光用の豆知識 現在にも残るルネサンスの名残を紹介 カタコンベ(墓所) イタリアには各所にゲーム中にある髑髏だらけの墓所がいくつも点在している。 キリスト教の殉教者たちが眠る墓で、中には骨を使ってアートを描いたものまである。 ヴァチカン国家 意外に知られていないが、ヴァチカンは独立国家である。イタリアの市街ではない。 だがヴァチカンだけでは国家を運営できるはずもなく、イタリア政府と持ちつ持たれつの関係にある。 余談だが ヴァチカン周辺のレストランは全て観光者向けのボッタクリである。 地元の人すら利用しないので、飲食は避けよう。 石畳の道路 現在ももちろん見ることが出来るが、自動車に耐え切れず、ボロボロである。 どんどんアスファルトに塗り替えられており、 いずれはなくなるだろうと言われているが、保存運動がないわけではない。 ヴェネツィア 今もなお、水の都として栄えている。 もちろんゴンドラで観光も出来るが、冬は流石に寒い。イタリアの冬は非常に厳しい。 水上パトカー船があるのも、水の都ならでは。 「水の都」ヴェネツィアに限らず、イタリア現地の生水は絶対に口にしない事。塩素消毒された水道水や軟水に慣れた日本人が口にした場合、待っているのは一日3食正露丸と肛門での体温測定です(フランスとイタリアでは老若男女問わず、医療機関での検温は肛門で行います)。外食の際はミネラルウォーターをオーダーしましょう。 ミラノ ブランドの街として有名だが、ダヴィンチ作「最後の晩餐」を鑑賞できるのは この街だけである。 他の絵画はヴァチカンで楽しむ事が可能。 ゲーム中の作品は全て実在するので、一度本物の迫力を味わってみるのもいいかも。
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【アウディトーレ家】フェデリコ・アウディトーレ ペトルチオ・アウディトーレ クラウディア・アウディトーレ マリア・アウディトーレ 【フィレンツェ】クリスティーナ・ヴェスプッチ (CV:平野綾) ドゥーチョ 【アウディトーレ家】 フェデリコ・アウディトーレ エツィオの兄でアウディトーレ家の長男。 本来は彼がアサシンを継ぐ予定だったのか、エツィオは裏の「家業」を知らなかった。 ペトルチオ・アウディトーレ エツィオの弟。 生れつきの難病を患い虚弱体質。彼が羽を求めるのは自由への憧れだろうか。 クラウディア・アウディトーレ エツィオの妹。 惨劇を免れエツィオと共にモンテリジョーニに移り住む。気の強い性格。 マリア・アウディトーレ エツィオの母。 毅然とした良き母だったが、惨劇によって言葉を失ってしまう。羽を集めてあげよう。 【フィレンツェ】 クリスティーナ・ヴェスプッチ (CV:平野綾) エツィオの恋人。フィレンツェ一の美女と呼ばれている。本作では影が薄いが、「ブラザーフット」で関係が明かされる。 ドゥーチョ クラウディアの恋人。クラウディアと二股をかけていた。 デブ専。ついでにブス専っぽいが、そう断定してしまうと クラウディアが可哀想なので憶測に留めておこう。
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レアリティ SR 種族 ハーフブラッド 強化 攻撃力 HP 特殊能力 MP 5 攻撃タイプ 物理 ★0 3 3 射程+3、狙撃、避難 ★1 3 6 射程+3、狙撃、避難 ★2 4 6 射程+3、狙撃、避難 ★3 5 6 射程+3、狙撃、避難 ★4 5 9 射程+3、狙撃、避難 ★5 6 9 射程+3、狙撃、避難 入手方法 クリア報酬 11-10 備考 コメント 名前
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「さて、こんな所か」 男は安物のノートパソコンに自身が打ち込んだ文章の推敲を一頻り終えて、疲れ混じりの溜息を吐き出し全体重を椅子の背凭れに委ねた。長い時間キーを叩き続けた指の根元の部分は全てじんじんと言う痛みを発しており、言葉はなくとも男に休息を要求しているのが一発で解る。無論、彼にも休む事に異存はない。何しろ文章を執筆する事で生計を立てている身なのだ、もし腱鞘炎に等なろう物ならそれだけで飯を食いっぱぐれてしまう。 またそれ以前に今回の分の仕事は今打ち込んだ分で全てだった。普通文を書く仕事と言えば、決まった事を只書き写して終わりではなく、見やすさやレイアウト、読み手がストレスなく読解出来るか等にも気を配る必要がある。だが、あくまで現地の報告と記録を行うのが役目の彼には、そういう方向に気を配る事は要求されない。重要なのは可能な限り客観的に、詳細に、生々しくレポートする事。それさえ貫けていれば、然程記事を通すのに苦労はしないのだ。 後は念の為、明日の提出前にでももう一度見直しと微修正を加えてやれば完璧だろう。作業のお供にちびちび啜っていたエナジードリンクの余りを一気に飲み干して、男は厄介な仕事を終わらせた達成感に浸り、一人笑みを浮かべる。そのデスクの隅には、日焼けした写真立てが置かれていた。写真の中には彼と淑やかそうな美女、そして無邪気な笑みを浮かべる二人の幼い少女の姿があった。仲睦まじい親子のように見える写真の中の女三人と彼は、然し赤の他人だ。 「……元気にやってるかな、葵さん達は」 男は日本各地を飛び回り、様々な事件や事故の報告、レポートを執筆して生計を立てているフリーのルポライターだ。名前を、間桐雁夜。今でこそ平々凡々とした暮らしを送る何処にでも居そうな青年だが、"間桐"と言う苗字を耳にしたなら、一部の人間は驚きの表情を浮かべる筈だ。表の世界では少し変わった苗字程度の扱いでも、裏――"魔術師"の世界では、"間桐(マキリ)"の名は大きな意味を持つ。 遠坂、マキリ、アインツベルン。始まりの御三家と総称される魔道の名門、その一角。雁夜は実質の現当主、臓硯の次男坊であった。尤も息子と言うのはあくまで表向きの話であるのだが、其処の深い事情については此処では割愛する。彼と言う人間の事情を理解する上では、彼が嘗て間桐の家の人間だった、それだけで十分だ。 されど、今となっては雁夜と間桐家の間に繋がりは皆無だ。彼が不出来で父に見捨てられた訳ではない。寧ろ真実は逆、彼の方が間桐と言う家の魔術を嫌い、臓硯の下を出奔したのである。それが、今から十一年前の事。かの日から今日に至るまで、雁夜は一度として自分の実家に戻った試しはない。 が、冬木にはこうして定期的に戻って来ている。その度に彼が土産片手に顔を見せているのが、写真の三人だった。 禅定改め、遠坂葵。そしてその娘の凛と桜。 葵と雁夜は古くからの付き合い、言ってしまえば幼馴染の間柄に有った。雁夜はずっと葵に異性として想いを寄せていたが、彼女が他の男の手に渡ってしまっても、それを逆恨みするような真似はしなかった。彼女が幸せならば、その隣に居る人間は自分でなくても構わない。彼女の為を思えば、身を引く事に躊躇いはなかった。 “そう言えば、もう三ヶ月は逢ってないか――” ルポライターと言う職業柄、一つの場所に留まっていられる時間は長くない。必然的に彼女達母娘と会える機会は一ヶ月に一度有るかどうかだ。それでも、葵は雁夜をいつも暖かく迎えてくれた。桜や凛は彼が姿を見せると駆け寄ってきて、子供らしい笑顔できゃあきゃあとはしゃぐ姿を見せてくれる。 所詮は他人、そんな事は誰よりも雁夜自身が強く理解している。手が届く事はもう絶対に有り得ないと解っていながら、潔く彼女達の前から姿を消さず、定期的に会いに行っているのは只の未練だ。そう解っていても、雁夜とて人間だ。日々の傍らにあの母娘の笑顔を見る事は、彼にとって何より大きな楽しみだった。 「仕事とはいえ、久々に戻ってきたんだ。明日は桜ちゃん達の顔でも見てくるか」 時に――雁夜は今、出張を終えて故郷の街に戻ってきている訳ではない。たまたまこの冬木市での仕事が舞い込み、それを遂行する為に帰郷していた。その仕事と言うのが、先程まで彼が作成していた文書だ。雁夜は全く知らなかったが、近頃の冬木は随分と物騒な街に変貌してしまっているようだった。 原因不明の爆発事故、失踪事件。路傍で見付かった死体の数は今月だけで既に五体になる。東京のような大都心ならいざ知らず、こんな辺鄙な地方都市でこの数字は明らかに異様だ。其処でこの異変に目を付けた某出版社が、冬木出身のフリーライターである雁夜の下に依頼を持ち込み、雁夜はそれを引き受けた。それが、彼の今日までの経緯である。 素人目から見ても、今の冬木は不気味の一言に尽きた。空気が違う。雰囲気が違う。街のそこかしこから、何やら異様なものを感じる。これだけならまだ他人事で済むが、此処には葵やその娘達も暮らしているのだ。彼女達の無事を確認する為にも、雁夜は明日、あの愛らしい母娘に会いに行こうと決めた。 そうと決まればお土産を見繕っていかねばならない。幼い凛達は、自分のお土産を毎回楽しみにしてくれている。 お菓子が良いか、小物が良いか。どうしたものかと嬉しい悩みに口許を緩めたその時―― 「……ッ」 雁夜の頭に、まるで亀裂が走ったみたいな鋭く厭な痛みが走った。 「が、ぅ、ッ……!?」 何か目立った病気をした記憶はない。雁夜を今襲っているのは、正しく原因不明の痛みだった。その激しさたるや脳味噌をフォークでズタズタに引き裂かれているようなそれであり、雁夜は堪らず体勢を崩して椅子から転げ落ちてしまう。藁をも掴む思いで伸ばした手が、デスクの上の写真立てを弾き飛ばし床へと落とした。 地を這うような格好になりながら悶絶する彼の視界に、写真の中の愛すべき笑顔達が写る。どんな時でも彼の疲れを忘れさせてきた日溜まりの一シーンは然し、この時ばかりは間桐雁夜を支えてはくれなかった。寧ろ、その逆。写真を見た途端、彼を苛む頭痛の激しさは倍程にも膨れ上がった。 古今東西あらゆる病気の中でも最大級の痛みを齎すと言う群発頭痛もかくやの勢いで、激痛は雁夜を苦しめる。痛みで失神する事すら出来ず、気を抜けば舌を噛み千切りたい程の衝動に駆られる生き地獄。その中で再び視界に入る、写真。それをきっかけにまた強まる痛みの中、雁夜の脳裏に声が響いた。 ――――違う それは他でもない、間桐雁夜の声。これまでの人生で散々耳にしてきた、自分自身の声。 何が違うんだと自問する前に、視界が灰色に染まってテレビの砂嵐を思わせるノイズに覆われる。 そして、途切れ途切れに挿入される見た事のない映像、風景。可能なら一生見たくなかったと断言出来るような光景が、意識を沸騰させる激痛の中に次々流れていく。 見るからに窶れた想い人の顔。疲れ切った声。 人形のような空洞の表情で何かを言う凛。快活な彼女らしからぬ、硬く虚ろな眼差し。 そして暗い――昏い、もう二度と見る事はないと思っていた"蔵"の中、無数の淫蟲に群がられている、桜。 間桐雁夜と言う男が、嘗て守りたいと願った日溜まりの欠片が、他ならぬ彼の生家の手によって穢され、踏み躙られている光景。それを目にした途端、雁夜は全てを思い出した。記憶の復活と同時に込み上げてくる感情は、自分自身への絶大な憎悪。何故、何故俺は忘れていたのか。全て忘れ去って、白痴のように張りぼての日常を謳歌する無様を冒していたのか。俺がこうしている間にも彼女の心は壊され続けていると言うのに、一体俺は何をしている? 衝動に身を任せて、雁夜は自分の顔面に爪を立てる。ぎぎ、と裂けていく皮膚は正常な人間のそれでは考えられない程脆く、萎びていた。先刻までは確かに健康な成人男性の姿を保っていた筈の雁夜の全身は今や、彼自身でさえ気付かない内に二目と見られない有様へと変化を遂げていた。――否、あるべき姿へと戻っていた。 頭髪は一本残らず白髪に変わり、肌には至る所に醜い瘢痕が浮かび上がっている。それ以外の場所はすっかり血の気を失って土気色を湛え、宛ら幽鬼か何かのようだ。肉体にとっては最早毒素でしかない魔力の循環する静脈は破裂しそうな程膨張して、全身に赤黒い罅割れが走っている風にも見える。 見えない部分もずたずただ。特に左半身は酷い物で、いちいち手足を動かして確認しなくても麻痺しているのが解る程である。喉の粘膜も凄まじいまでに破壊され、固形物は金輪際喉を通りそうにない。一言、これで生きていられる事自体が異常。現に雁夜は今、その体内に巣食うある忌まわしい生物に援助され、どうにか生きていられる状態だ。この死に行く病人にしか見えない醜い姿こそが、間桐雁夜と言う人間の真実に他ならない。 「済まない――桜ちゃん、葵さん。でも、俺……漸く、全部思い出したよ」 自分が辿ってきた道。救うと決めた少女。そして、殺すと決めた外道。 全てを思い出す代償は決して安くなかった。聖杯によりこの世界の住人として溶け込めるよう施されていた身体機能の再生は記憶の復活と同時に解除され、今や雁夜は元の死に体同然の襤褸雑巾に逆戻りしている。されど、嘗て抱いた想いも末期の身体を動かす原動力も、これでやっと取り戻せた。 ――思い出す。自分が歩んできたこれまでの道。間桐臓硯の手に落ちた遠坂桜を救う為に、自分は十年以上も離れていた間桐の家に戻り、刻印虫を自らに寄生させて魔術回路を擬似的に拡張した。まさしく地獄と呼ぶべき苦痛と肉体が崩壊していく恐怖を耐え抜いた甲斐あって、魔術師として戦闘が行えるまでの領域に登り詰める事が出来た。 ――思い出す。変わり果てた、桜の姿を。実の父親に見捨てられ、非道の調教を受け続けていた彼女。一年と少しの時間を経て、彼女はすっかり変わってしまった。その人形のように無機質な昏い眼差しは、今目の前にある写真の中の彼女とは似ても似つかない悲愴さに満ちていた。 ――思い出す。自分が何を置いても殺し、報いを受けさせるべき外道の名を。その名は、遠坂時臣。葵の伴侶にして、凛と桜の父親である男。そんな立場に居ながら、自分の娘を進んで地獄に突き落とした、殺しても殺し足りない全ての元凶。あれが今ものうのうと息をしていると考えるだけで、雁夜は頭の血管が千切れそうになる。 そして、思い出す。自分が今此処に居る理由。これは、雁夜が参加していた物とはまた別種の聖杯戦争だと言う事を。 文句の付けようがない強さを誇る代わりに、爆発的な消耗で自分の余力を貪っていったバーサーカーの姿は此処にはない。だが、雁夜は理解していた。自分がこうして記憶を無事取り戻せたと言う事は、つまり"この"冬木の聖杯戦争に参加する権利を得た事に等しいのだ。 バーサーカーの強力無比な力が借りられないのは痛いが、考えようによっては令呪で戦いを中断させなければ自滅するような瀬戸際の戦いを強いられる事が無くなるとも取れる。サーヴァントが呼べないかもしれないとは、雁夜は毛頭思っていなかった。何故なら、自分はこうして聖杯に選ばれ、その試練を越えたのだから。自分を勝利に導いてくれる英霊は、直にその姿を見せるだろうと踏んでいた。 それでも――間桐雁夜には時間がない。舞台が変わり、手駒も変わるとはいえ、常時満身創痍の彼にしてみれば寿命が僅かに伸びたくらいの違いでしかないのだ。一刻も早く勝ち、聖杯に願わなければ。桜を救い、葵と凛に笑顔を取り戻し、憎き時臣を二度と母娘の前に現れられないように断罪しなければ、自分のこれまでは全て無駄になる。そうなっては、死んでも死にきれない。 「……来い」 雁夜は、未だ現れない自分のサーヴァントへと命ずる。今すぐにその姿を現せ、と。 それに呼応するように、無味乾燥とした室内を照らす白熱灯が、停電の前兆のように点滅を始めた。 最初は明かりが消えている時間の方が短かったのが、どんどん暗闇の時間が長くなっていく。バーサーカーを呼び出した時に比べれば肉体に掛かっている負担は微々たる物だが、それでも体内の疑似魔術回路に負荷が掛かっているのが解った。雁夜は、確信する。サーヴァントの召喚は、既に成っていると。 やがて明かりが完全に消え、部屋を照らすのは窓越しに差し込む月の光のみとなった。現代に生きる人間にしてみれば余りにも心許ない自然の明かり。その中で、間桐雁夜は霧のように虚空から姿を現した、一人の女を見た。月明かりに照らし出されたその女の顔は――激痛も忘れて息を呑む程、美しかった。 「――なんだ。辛気臭い部屋だな」 烏の濡羽めいた美しい漆黒の髪。肌は絹のようにきめ細やかで、染みや出来物の一つも見られない。 東洋出身の英霊なのか、衣服は青みがかった着物を纏っている。……のだが、その上から赤いジャンパーを羽織ってもおり、服装はなかなかどうして奇矯なそれであった。凡そまともな美意識を持つ人間ならば、誰もが美人と認識する。雁夜の召喚した彼女は、それ程までに整った容姿を持つ英霊だった。 「それで? おまえかよ、オレを呼んだ奇特なヤツは」 「……オマエ、が……」 「一々説明する必要有るか? ……まあ良いや。サーヴァントだよ、おまえの。クラスはアサシンだ」 アサシン――暗殺者か。雁夜は内心、外れを引いたなと思ったが、此処でそれを表情や態度に出す程彼は阿呆ではない。前の理性なき狂戦士ならばまだしも、今回の英霊はちゃんとした自我と理性を持っている。彼女の癇に障って瞬時にお陀仏なんて事態に陥れば、笑い話にもなりはしない。 それに、正面戦闘で劣るからと言って使えないと看做すのはそれこそ早合点が過ぎると言う物だろう。極論、聖杯戦争なんて物は敵を殺せればそれで良いのだ。今更手段の卑劣さどうこうについて躊躇いを抱ける程、雁夜に余裕らしい物は残されていなかった。 楽観も悲観も不要だ。大事なのは、サーヴァントを召喚出来たと言う事実のみ。聖杯戦争を戦い抜くに当たって、英霊の存在は言わずもがな大前提である。近代兵器や急ごしらえの魔術師の浅知恵でどうこう出来る程、サーヴァントと人間の間の戦力差は小さくない。後は彼女を使役し、戦うだけだ。全てのサーヴァントを斃し、黄金の塔とやらが出現する条件を満たすだけだ。先を見据え、決意を一層強める雁夜に対し、呼び出された暗殺者は気怠げな声を掛けた。 「ところで、おまえはどうする気なんだ」 その質問に、雁夜は思わず眉を顰める。 どうするか等、決まっている。聖杯戦争は願いを争奪する戦いだ。ならば、他の主従を蹴落とす以外に一体何が有ると言うのか。微かな苛立ちを押し殺しながら、雁夜は身体を部屋の壁に凭れさせ、喘鳴混じりの返事を発する。 「殺す。……全員だ。そして、聖杯を獲る」 誰であろうと、敵は敵だ。今回の聖杯戦争の性質上、ほぼ事故のような形で巻き込まれた者も居るかもしれない。その事は、雁夜とて承知の上。それでも、最早形振り構っていられる状況ではないのだ。この聖杯戦争が駄目だったから元の世界に帰って再びあの聖杯戦争を続行する、なんて日和った姿勢は通らない。勝てなければ、永遠に桜が救われる事はない。だからこそ雁夜は、立ち塞ぐ全ての敵を鏖殺する事に毛程の躊躇いもなかった。 鬼気迫ってさえいる雁夜の言葉に、返ってきたのは同意でも反発でもなく――溜息。心底呆れたような、雁夜の正気を疑っているかのような嘆息の音だった。 「聖杯ね。……あのさ、おまえ。本気で願いが叶うなんて与太話を信じてるのか?」 「……何、だと?」 その言葉は、凡そサーヴァントが口にするようなそれではなかった。 何せ、彼女が今口にしたのは聖杯を信用していないと言う旨だ。普通、サーヴァントは聖杯に託したい願いを抱えて召喚される物と雁夜は聞いている。中には願いを持たない例外も居るのかもしれないが、そもそも聖杯の権能自体を疑っているサーヴァント等、異例どころの騒ぎではないだろう。 「潰し合った末に最後まで残った二組にはどんな願いでも叶えて差し上げますよーって、其処らのセールス販売の方がまだ幾らか信用出来る文句使うぜ。百歩譲って聖杯のチカラとやらが本物だったとしても、今回の――」 「黙れ……ッ! お前は、俺のサーヴァントだろうが! なら意見なんかせず、俺を勝たせる為だけに戦えッ!!」 アサシンの台詞を遮って、雁夜が口角泡を飛ばして怒鳴り声をあげた。只でさえ瀕死の病人もかくやと言った顔は、怒りで血管が普段以上に浮き出て怨霊か何かとしか思えない有様と化している。大声を出しただけで心臓の鼓動が短距離走でもした後のように早まっている自身の肉体の朽ち果てぶりに嫌気を覚えながら、雁夜はアサシンの言葉に惑わされるなと自身を諭す。己には聖杯しかないのだから、それを疑えば全てが終わってしまう。 そんな雁夜の様子に肩を竦めれば、好きにしろよ、とだけ言い残してアサシンはあっさりと踵を返した。待て、とその背中を引き止めようとするが、もう遅い。声が部屋の壁で反響する頃には、彼女の美しい姿はもう何処にも見えず、霊体化が完了した事を不気味な程の静寂が暗に告げていた。 “そうだ……俺は、勝つ。勝って何もかも、全部終わらせるんだ” 桜が、これ以上苦しまなくて良いように。 葵や凛が、また桜と一緒に笑えるように。 彼女達を不幸の底に突き落とした遠坂時臣が、桜の味わった何倍もの苦しみの中で報いを受けるように。 間桐雁夜には聖杯が必要だった。間桐臓硯の奸計も及ばないこの地でそれを掴み、運命を変えなければならなかった。 そんな彼の脳裏には――いつまでも、アサシンが最後に言い掛けた"何か"の事が引っ掛かっていた。 あの時、彼女は何かを言おうとしていた。それが解ったから、雁夜は自分の耳に入れない為に大声をあげて遮ったのだ。きっとその言葉を聞いてしまったなら、自分の中の何かが揺らいでしまうと言う確信が有った。だから雁夜は、迷わない為に彼女の親切心から目を背けた。全ては、聖杯を手にする為に。魔術師なんて生き物のせいで狂ってしまった何もかもを元通りの形に直す為に。 憐れな落伍者は、約束された破滅の道を突き進む。振り返る事なく、突き進む―― ◆ ◆ 「やれやれ。面倒な男に召喚されちまったもんだな、オレも」 アサシンのサーヴァントとして召喚された和服に赤ジャンパーの彼女は、雁夜の自室を出て冬木の夜風に当たっていた。空には月こそ出ているものの不吉な分厚い雲が所々立ち込めていて、風も良からぬ物が滲んでお世辞にも居心地は良くない。聖杯戦争になんて呼ばれるもんじゃないと、既にアサシンは心からそう思っていた。 間桐雁夜は知らない事だが、本来、この彼女は聖杯戦争に呼ばれる存在ではない。英霊の座に登録された英雄等ではなく、サーヴァントとしての在り方も擬似サーヴァントのそれに近い変わり種だ。言ってしまえば彼女の存在は、此度の聖杯戦争が正規の聖杯戦争とは一線を画した異常なモノで有ると言う事の証左である。 アサシンが先程雁夜に言った内容は、違わず彼女の本心だ。願いを叶える聖杯だなんて、これ以上胡散臭い響きもそうそう無いと心の底からそう思っている。……とはいえ、現実にこれ程の規模の戦いが行われようとしているのだ。売り文句通りの代物かどうかは置いておくとしても、聖杯なる存在に途方もない力が有る事はほぼほぼ間違いないだろう。やはり疑わしい話では有るが、ひょっとすると、本当に聖杯は願いを叶える万能の願望器として勝者の手元に渡る算段となっているのかもしれない。だがそれでも、アサシンはこの聖杯戦争に対して懐疑的だった。 「……どうも、厭な臭いがする。あの死に体には酷だが、こりゃ確実に裏に何か有るぞ」 そも、聖杯戦争と言う機構そのものが何より疑わしい。この偽りの冬木市からは、不穏な陰謀の香りがする。 何者かの悪意ある計略が根付いていると、アサシンの本能と長年の経験がそう告げていた。なればこそ、聖杯戦争なんて面倒な催しには混ざらず、早急に事態を終息させて帰る方向で戦おうと思っていたのだが――然しマスターが悪い。あの場で少し話しただけでも解った。彼は、どんなに粘り強く話しても絶対に聞かないだろう。勝利へ懸ける情熱が妄執だとか狂気だとか、そう言う次元に達してしまっている。あれは碌な終わりを迎えないなと、アサシンはそう思った。 「ま、サーヴァントとして呼ばれたんだ。期待には応えてやるよ」 戦えと望むのなら、是非もない。サーヴァントとしての役目を果たして、さっさとこのけったいな場所を後にするとしよう。もしも裏で糸を引く何者かの存在を突き止められたなら、その時はその時だ。深く考えた所で、こんなイレギュラーだらけの状況ではプランなんてまるで当てにならないのだから無意味と言う物である。 アサシンの眼にはこの世界でも変わることなく、物体に走る朱い線が映っていた。それは、死の線だ。可視化された死。嘗てアサシンが死の淵で開眼した、最上級の魔眼による視界。――彼女の両眼窩に収まった魔眼の名を、直死と言った。真っ当な精神構造では発狂しても可笑しくない終末の世界を常に覗き込みながら、この少女はこれまで生きてきた。 彼女の真名を、両儀式。万物に共通する終わりを司る、「 」への可能性を秘めたる魔眼の烏―― 【クラス】 アサシン 【真名】 両儀式@空の境界 【ステータス】 筋力E 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運A+ 宝具EX 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 単独行動 A マスターからの魔力供給を断っても暫くの間は自立出来る能力。 もしかしたらマスターとか居なくても何とかなるのでは? と思わせる程の単独行動っぷり。 然し、魔力が足りていようといなかろうと、寂しくなったら消えるのでマスターは必要らしい。 【保有スキル】 直死の魔眼:A 魔眼と呼称される異能の中でも最上級の物。 異能の中の異能、希少品の中の希少品。無機・有機問わず、"生きている"物の死の要因を読み取り、干渉可能な現象として視認する。直死の魔眼から見た世界は"死の線"で満ちた終末の風景であり、真っ当な精神構造ではこれと向き合っての日常生活は難しい。 アサシンは普段、焦点をズラして物事を俯瞰する事でこの異様な視界と折り合いを付けている。 陰陽魚:B 陰陽螺旋。痛覚残留。 ――是を生かしたくば即ち是を殺し、是を叶えたくば即ち是を損なう。 恩恵と損失は表裏一体。宛ら男女の関係のように。 心眼(偽):A 第六感による危険回避。 技術と研鑽を用いて避けるのではなく、天性の才能による危険予知回避。 【宝具】 『唯識・直死の魔眼』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 直死の魔眼を最大限に解放し、死の線を両断する。 その個体における死の概念を切断するので数百の命のストック、数億の寿命をも無効化する。 死は決して避けられない現象、終わりは万物に共通する。 『■■■■』 ランク:EX 種別:対?宝具 レンジ:1 最大補足:1 陰陽ならぬ両儀。 其れは「 」から生じ、「 」を辿る者。 両儀に別れ、四象と廻し、八卦を束ね、世界の理を敷き詰める者。 この宝具は普段封鎖されている。アサシンがこれの存在を知覚する事も、ない。 【weapon】 基本的にはナイフ。 然し本来得手とするのは日本刀による剣術で、日本刀で戦う場合、自己暗示によって自身の身体を戦闘用に作り変え限定的ながらも超人じみた身体活用や未来予知等の潜在能力が扱えるようになる為、平常時とは段違いの戦闘力を発揮する。 【人物背景】 対丈に単衣の着物の上に革のジャンパーを羽織った少女。 一見して冷たく、排他的。男口調かつ男性のように振る舞うが、根はどうしようもなく女性的。 サーヴァントとしては極めてイレギュラーな存在で、ざっくり言ってしまえば疑似サーヴァントとして現界している。 元々の彼女はサーヴァントに及ばず、ある条件を満たした状態でやっと戦闘になると称されていたが、現在は疑似とはいえサーヴァントとして現界している事から素でサーヴァント達と互角に立ち回る事が出来る。 本来彼女が召喚に応じた場合、もう一つ別な存在が呼び出される事になるのだが――…… 【サーヴァントとしての願い】 願いを叶えるだとか、眉唾物の話に興味はない。 【マスター】 間桐雁夜@Fate/Zero 【マスターとしての願い】 聖杯を手に入れ、桜ちゃんを救う 【weapon】 なし 【能力・技能】 優れた才能があったがこれまで魔術鍛錬を全くしていなかった為、寄生させた刻印虫による擬似的な魔術回路を用いる。 使い魔として与えられた"視蟲"などを用い、切り札は牛骨すら噛み砕く肉食虫"翅刃虫"の大群使役。 身体に宿した刻印虫が宿主の身体を蝕む為、頭髪は残さず白髪になり、肌は死人のような土気色に変色し、左半身は一度麻痺して感覚が遅れ、顔の左半分は硬直して左目は視力を失い、不整脈も日常茶飯事、固形物が喉を通らないためブドウ糖の点滴で賄う等、近代医学の見解からすれば既に生体として機能するのがおかしい有様を魔力で延命している状態。 魔術使用や魔力精製は蟲の活性化による肉体への負荷と破壊を意味し、魔術行使の際の肉体への負担は他の魔術師の比ではない。戦いの決着が着く前に体内の刻印虫に食い潰される可能性も充分にある、真の意味で"死の危険と隣り合わせ"の魔術師。 【人物背景】 魔術師の家に生まれながら、魔術を嫌って家を出奔した過去を持つ男。 然し自身が間桐の継承を拒んだ事により最愛の幼馴染の娘、桜が犠牲になった事を知り、彼女を救い出す為に自分の肉体を破壊する無茶をして聖杯戦争に名乗りを上げた。が、そもそも彼を魔術師に仕立てた臓硯にはまるで期待されておらず、その破滅は初めから決定的な物であった。 【方針】 全ての敵を殺す。